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平成24年度考古博物館協力会第1回日帰り研修「インカ帝国展~マチュピチュ「発見」100年~」と多摩川台古墳群」 2012.5.29、6.9

*研修記追加で掲載しました(最後の部分に掲載)(6/13掲載)。6月30日まで募集中です。
*6月9日の研修の写真追加掲載しました(6/13掲載)。

平成24年度山梨県立考古博物館協力会日帰り研修の第1回目は今秋、考古博物館でも開催される「インカ帝国展~マチュピチュ「発見」100年~」の下見見学としました。また春季企画展「躍動の5世紀~古墳時代中期の山梨~」に関連して東京都指定史跡である多摩川台古墳群の見学も併せて行うこととしました。
開催日は5月29日(火)と6月9日(土)の2日間としました。

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《国立科学博物館にて 5月29日参加者 37名》

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《国立科学博物館にて 6月9日参加者 26名》

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まず先発隊の平成24年5月29日(火)の研修のようすを紹介します。
*6月9日(土)の回の写真などはまた後日掲載する予定です。
*募集中の研修記も後日掲載します。みなさま提出をお願いします。

■研修先■
 ①国立科学博物館(東京都台東区上野公園)
 「インカ帝国展~マチュピチュ「発見」100年~」見学
 ②多摩川台古墳群(東京都大田区田園調布)
  (浅間神社古墳、亀甲山古墳、多摩川台公園古墳展示室、宝萊山古墳も含む)
   
5月29日(火):37名の協力員、事務局4名、計41名で行って参りました。
大勢の方にご参加いただきました。
追記:6月9日(土):26名の協力員、事務局3名、計29名で行って参りました。
天気は雨模様。

天気は雨が降る予報もありましたが、晴れ。午後は少し曇ってきましたが雨にはなりませんでした。
考古博物館から各所の移動は大型バス、古墳の見学は歩いて巡りました。

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午前6時30分考古博物館駐車場を出発。
朝早くの出発になり申し訳ありませんでした。
早起き(朝4時)された方もいらっしゃいました。

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バスの中。
今回は村石リーダーが進行役・リーダー役で進めて参りました。

まず朝のごあいさつを協力会理事の野口さんからいただきました。
インカ帝国展も楽しみだが多摩川台古墳群も楽しみということでした。

続いて、協力員さんに自己紹介と今日の抱負など述べていただきました。
インカ帝国展をよく勉強しようという意気込みが伝わってきました。

一段落したところで、村石リーダーよりインカ帝国展のみどころなどの解説がありました。
これから観覧するにあたって事前勉強となったようです。

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道のり順調で一安心。
開館の9時より早く国立科学博物館に到着。

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開催中の特別展「インカ帝国展~マチュピチュ「発見」100年~」(国立科学博物館 会期2012年3月10日(土)~6月24日(日))を観覧しました。

*山梨県立考古博物館は2012年9月18日(火)~11月14日 (水)の会期で開催されます。

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インカ帝国に的を絞った展覧会、3つの視点(考古学、人類学、歴史学)からとらえるインカ帝国ということで展示品160点を2時間弱で観覧しました。
朝一だったのでそれほど混雑なく観覧できたと思います。

15世紀前半~16世紀前半に繁栄した南米最大にしてアンデス文明最後の国家インカ帝国。車輪も文字も鉄器も持つことがなかったそうです。

みなさんしっかり見学しておられました。
どの展示が一番印象に残ったでしょうか?
織物?ミイラ?マチュピチュ発掘品?

○展示構成○
プロローグ
第1部 帝国の始まりとその本質
 インカ王と彼が統治した国家がどのようなものであったかを、
 さまざまな遺物を使って探求していく。
 *主な展示品…アリバロ、ケロ(彩色土器)、チュニック(織物)、
        金製男女の小立像、開頭手術によって変形した頭蓋骨など。
第2部 帝国の統治
 謎多く解明半ばのインカ帝国の統治システムについて考える。
 *主な展示品…キープ、ミイラ包み、ミイラなど。
第3部 滅びるインカ、よみがえるインカ
 植民地期にインカのイメージがどのように生き残り、
 植民地統治に影響を与えていったかを考察する。
 *主な展示品…肖像画などの絵画など。
第4部 マチュピチュへの旅
 マチュピチュから最近発掘された遺物から、マチュピチュに
 住んでいた人々の生活の様子を見る。
 *主な展示品…2008年に発掘された遺物など。
 ※1911年7月24日米国人探検家ハイラム・ビンガムがマチュピチュを「発見」。
 ※世界遺産 マチュ・ピチュの歴史保護区 複合遺産/1983年登録。

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撮影OKポイント。
衣服づくりとインカの人たちの展示です。
インカ帝国では衣服の製作が盛んでした。
衣服ができる過程などが紹介されていました。
ビクーニャの毛はとっても柔らかい~。

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毛を染める染料の紹介です。
あの赤色のコチニールもありました。
こちらも興味深く見学。

展示の最後(第1会場)にはお待ちかねのマチュピチュの旅3Dスカイビューシアター。

530インチ(幅13m、高さ3.4m)の特大スクリーンに3D(立体視)映像として上映。
このシアターを楽しみにして方もいらっしゃいました。
マチュピチュ遺跡がバーチャルリアリティ映像で精緻に再現されているのが印象的でした。
再度見たい!と思ったはずです。

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第2会場には《考古学》《人類学》《歴史学》からひも解くインカ帝国3人の研究者の視点をヒントに、みんなで考えるインカの謎、キープを読み解くの展示がありました。

撮影OKな場所。
クスコのハトゥン・ルミヨック通りの石組み(12角の石)の模型です。
極めて精巧でカミソリの刃も入らないほどきっちり積まれた石組みです。
また中央の石は12角形に切られています。
インカ時代の石組み技術の高さがわかります。

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こちらはチャチャポヤ人の棺のレプリカ。
この中に遺体やミイラ包みを入れたそう。

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最後にインカ帝国展の来館者の数を示したキープ。
キープとはインカ帝国で使われた紐に結び目を付けて数を記述する方法です。
実物は展示の第2部に展示されていました。

5月27日(日)に来館者はなんと5885人!!
5月23日(水)、30万人突破したそうです。(会期67日 1日平均約4477人)


ミュージアムショップでは展示図録やインカ帝展オリジナルグッズ、ペルーの民芸品などさまざまなものが売られていました。
こちらの商品、考古博物館へもみんな来るのでしょうか?
愛らしいキャラクターデザインで大人気のパンソンワークスとコラボしたオリジナルグッズでアルパカ子ちゃんのグッズが売り切れでした。大人気です。

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観覧を終えて、国立科学博物館 日本館(重要文化財)の前にて

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博物館を後にしてバスへ向かうと5月22日に開業したばかりの東京スカイツリーが見えました。634m。

30分ほどバスで移動して昼食会場へ。

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お昼も楽しみにしていた方も多かったのでは!?
東京ベイ有明ワシントンホテルにてランチバイキング(レストラン ジョージタウン
)☆
11時半と少し早めの昼食ですが、朝が早かったのでお腹ペコペコ。

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お好きなものをお好きなだけ食べられます。
その場で切り分けてくれるローストビーフをはじめ、サラダやスープ、シェフのおまかせパスタやうどんやカレー、ケーキやシュークリーム、ゼリーなどのデザート♪
お好きな(全12種類)ドリンクも飲み放題!!

インカ帝国展の話などをしながらみなさんウキウキで満足いくまで食したようです。


いざ、午後の見学場所多摩川台古墳群へ。

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多摩川台公園13時20分到着。予定通りです。
まずは公園隣の浅間神社古墳を見学。

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古墳は、社殿の下なので姿を確認できずですが5世紀末~6世紀初頭の前方後円墳です。
規模は全長約60m、前方部幅約30m、後円部径約32mとされています。

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多摩川を臨みます。
すっきり晴れると富士山が見えるそうです。
東急東横線の電車が通過中。

《6月9日》
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あいにく浅間神社古墳に到着時には雨が強くなってきたようです。

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眺めもあんまり。

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少し歩いて多摩川台公園へ。

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早いかな?あじさいが咲いていました。

《6月9日》
雨を喜んでいるかのようです。あじさいがきれい。
あじさいを撮影している一般の方もいたようです。

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調布浄水場跡です。
多摩川の水をくみ上げて地域の飲み水を供給していた浄水場跡です。
草木が植えられ、整備されていました。

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調布浄水場跡の向こうには国指定史跡 亀甲山(かめのこやま)古墳があります。
後円部を臨んでいます。

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配水池だったところは池になっています。
池に咲いた蓮の花。

《6月9日》

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傘をさし、足元を気を付けながら見学。

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国指定史跡 亀甲山(かめのこやま)古墳(昭和3年2月7日指定)
4世紀後半の前方後円墳です。
規模は全長107.25m、前方部幅49.5m、高さ約7.5m、後円部径66m、高さ約10mとされますが、発掘調査がされていないため、出土品はありません。

整備されていないため周りから見学しました。

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甲斐銚子塚古墳と同時期の前方後円墳。比較しながら見学しました。

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公園内にある多摩川台公園古墳展示室も見学。

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展示室内には、6世紀の横穴式石室をもつ前方後円墳の後円部の一部を再現したものがあります。

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横穴式石室を入ると展示コーナー。

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周辺の多摩川台古墳群などの説明、出土品の埴輪、大刀などのレプリカを展示をみて勉強しました。
「この展示室は無料なのになかなか充実してるね」と言った声も聞かれました。

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《6月9日》
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展示室見学。


展示室見学後は、多摩川台古墳群を見学。
多摩川台古墳群は8基からなり、古墳時代後期(6世紀前半~7世紀中頃)に位置付けられます。

こんもりしたのが円墳です。
歩きながら見学。

古墳の一部の石室からは副葬された直刀や鉄鏃などの武具のほか、耳飾りや管玉などの装身具、馬具の轡(くつわ)、須恵器や土師器が発見されているそうです。
現在、開発が進んだ土地で往時の姿をとどめている多摩川台古墳群は貴重な古墳群と言えるようです。

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ここでの見学で一番古い古墳である東京都指定史跡 宝萊山古墳(大正15年4月指定、平成8年3月18日種別変更)。
4世紀前半の前方後円墳です。
規模は全長97m、前方部長45m、前方部幅36m、高さ8m、後円部径52m、高さ11mですが、後円部は壊されています。
埋葬施設は粘土郭で、四獣鏡や紡錘車形碧玉製品、玉類などが出土しています。

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こちらは散策路があったので古墳を登って向こう側へも行きました。

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公園は多摩川左岸の丘陵地に造られており、多摩川の河岸に沿って750mほどの長さです。
細長い公園内をたくさん歩きました。

また来た道を戻って約1時間半の見学を終えました。
みなさんこんなところにこんなにたくさんの古墳があったことに驚いたようでした。
周辺にある今日見学した他の古墳も訪ねてみたくなったようです。

2時45分帰りに向かいました。

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帰りの高速道路から。東京タワー333m。
1958年(昭和33年)10月14日竣工。

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考古博物館が近づくと協力会理事の遠藤さんからごあいさついただきました。
さらにインカ帝国展を頑張ろうと意欲が湧いたようです。

5時ジャストで考古博物館駐車場に無事到着。
運転手さんすご技です。

参加されたみなさん、安全に運転してくださったバスの運転手お疲れ様でした。
ありがとうございました。
考古博物館でのインカ帝国展開催にこのインカ帝国展の下見見学を生かしていただけたらなと思います。

6月9日に行かれる方は土曜日で展覧会も混雑しているかもしれません。
怪我がなく行って来てください。


☆研修記☆
協力員さんが研修に行って思ったこと、感じたこと、考えたこと

提出していただいた研修記の一部を掲載します。

協力員 遠藤 栄子さん《6月29日参加》
早朝の出発で交通量も少なく予定の時間に科学博物館に到着できた。大勢の見学者でゆっくり展示説明を解読する事は無理だったがその点は山梨の展示の折にゆっくり見学出来ると思い展示品を大まかにみてまわった。600年も前に機械も文字も持たない時代に高地に生活し、現代社会でも難しい緻密な模様の織物等は絶賛するばかりだった。展示見学の後は3Dの実写とバーチャル映像で世界遺産のマチュピチュを体感でき山梨でもこの映写が出来ると良いと思った。
昼食後は多摩川台公園内の8基の古墳群など村石リーダーの説明を受けながら見学してまわった。古墳はすべて樹木に囲まれ心地良い見学だった。
今秋、山梨で開催される下見研修として良い勉強会をさせていただいた。資料作り、説明、引率をしていただいた職員の皆様に心よりお礼申し上げます。


協力員 丹沢 千恵子さん《6月29日参加》
インカ帝国展 マチュピチュ「発見」100年を見て
 インカ帝国展
 前から一度は行って見たいと思っていたマチュピチュ遺跡でしたが、今回の国立科学博物館の一日研修で、その全貌をこの目で見ることが出来、念願がかないました。
 15世紀から16世紀にかけて繁栄した南米最大の国インカ帝国、文字も鉄器も車輪も持たなかった国が、なぜあのような巨大な建造物を、しかも高い山の上に短期間で造ることが出来たのか、文明も科学も発達した現在に生きる私達には想像もつきません。
 高い山の上の生活で、水や食料をどのようにして調達したのか、また「太陽の王」などの謎の一部が解けた感じがしました。

 多摩川台古墳群
 春季企画展「躍動の5世紀~古墳時代中期の山梨~」との関連を念頭におき、見学しました。
 国指定史跡亀甲山古墳と、都指定史跡宝萊山古墳の二つの前方後円墳、その間に挟まれた8基の古墳の群れ、太古の昔この多摩川丘陵に豪族をはじめとする多くの人々が平和な生活を営んでいたことが詳しい説明で理解でき、当時の模様を脳裏に描くことができました。
 今回の研修で得たことを、これから考古博物館に来館されるお客さんにその一部分でも還元できたらと思っています。
素晴らしい企画有難うございました。

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2012年06月05日 10:05に投稿されたエントリーのページです。

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