平成23年度冬季企画展「甲州市内の出土品~国史跡 勝沼氏館跡の発掘調査~」の会期もあと1週間程となりました。
この企画展は、県内各地の教育委員会が埋蔵文化財保護の一環として長年にわたって取り組んできた発掘調査で出土した発掘品のうち、普段は目にすることができない貴重な出土品を各地の教育委員会からお借りして展示し、みなさんの身近にある遺跡や地域の歴史に親しんでいただくために行っています。
今回は、甲州市教育委員会のご協力のもとに、「国指定史跡勝沼氏館跡の発掘調査」をテーマとし、その発掘成果を一堂に展示しております。

冬季企画展「甲州市内の出土品~国史跡 勝沼氏館跡の発掘調査~」
会期
平成23年12月10日(土)~平成24年1月29日(日)
会場
考古博物館 特別展示室
観覧無料

270点以上の出土品を展示しております。

第1章 勝沼氏の登場と勝沼氏館跡
建具や建築部材など。

角釘。
勝沼氏館にはどんな建物が建てられていたのでしょうか。

刀装具など。
発見された遺構や出土した遺物から、勝沼氏の合戦への備えを知ることができます。

第2章 勝沼氏と信仰・文化
茶釜、茶臼、中国産 天目茶碗、天目茶碗。
中世の武士のたしなみ「茶の湯」が勝沼氏にも取り入れられていたことがわかります。

香炉、独楽サイコロ、碁石、刀形、土製円板など。
娯楽の道具も見られたり、儀式、信仰に関わるものも見られます。

第3章 勝沼氏の日常生活
食膳具や台所用具が多数あります。
かわらけ、耳皿など。

漆塗り椀。

腐ってなくなってしまうことが多い、動物骨も多数みつかっています。
これらを食したのでしょうか?

青磁、白磁、染め付けの椀や皿など。

木製のしゃもじ、卸板、まな板など。
まな板には切り傷があります。

杵、火鉢、鍋。

燭台も追加展示しました。

桶、行器、犂先(からすきさき)など。
日常生活の中で曲物や樽、桶など多種類の木製品が利用されていたことが、出土資料からわかります。

下駄。

お歯黒壺、笄(もうがい)、櫛、和鋏、毛抜きなど。
当時もおしゃれや身だしなみには気を遣っていたことがわかります。

第4章 館内に置かれた工房
金付着土器。
近年の科学的な調査により、内郭では金の精錬が行われていたことがわかりました。
これまでに戦国大名クラスと金との関わりを直接示した遺構はなく、戦国大名の権力構造の一端を明らかにする上で貴重な発見となりました。

土器に付着している金の粒が見えるでしょうか?

加工途中の檜板、木製椀未成品など。
木製品加工工房跡が所在したことを裏付けるものです。
この他にも鞴の羽口、鉄滓など金属加工に関わる遺物もあります。

今回の展示会では、約30年にわたって発掘された数々の出土品を一堂に展示しております。ご来場お待ちしております。
明日1月22日(日)は、本企画展に関連したミニ講演会「勝沼氏館跡の発掘調査成果」を開催します。講師には甲州市教育委員会 入江 俊行氏をお迎えします。
時間:午後1時30分~2時30分
会場:考古博物館 エントランスホール
こちらにもご参加くださいませ。
*ご案内
☆お知らせ☆
来る1月23日(月)に石神学芸員がテレビに出演します。
NHK甲府放送局 お昼前の番組「もうすぐ山梨のおひる」のミュージアムガイドのコーナーに出演予定です。
→時間(番組表)はこちら
冬季企画展をご紹介する内容です。
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