
平成18年から始まった「古代のもちつき」イベント。今年で7回目となりました。
1月2・3日(月・火)の2日間、午前の回11時~、午後の回2時~の1日2回計4回開催しました。


このイベントでは、もち米と古代人も食べたという古代米(黒米)などを蒸し、それを弥生時代の臼と杵(竪杵)を模してつくられたもので参加者についていただきます。つきあがったおもちはみんなで味わます。
2日間で87名にご参加いただきました。
※古代のもちつきご案内
*平成24年の辰年のおもち*
2日→もち米+黒米(古代米)、もち米+雑穀(キビ)
3日→もち米+黒米(古代米)、もち米+ドングリ(クヌギ)、半分にはエゴマ

古代米‐黒米。
今年の黒米は、三枝様(韮崎市)が育てたものをいただきました。ありがとうございました。

キビ。雑穀です。

ドングリ。考古博物館周辺の公園内から採取してアク抜きしたもの(ペースト状)を使いました。

エゴマです。ゴマとは違いシソ科の植物です(ゴマはゴマ科)。
エゴマは油も取れます。
近年は健康食品として注目されています。
縄文時代からエゴマはあり、エゴマ主体のクッキー状の炭化物も発見されています。
エゴマは3日の午後の回のどんぐりもちにそのまま混ぜたり、炒って磨ったものをおもちにかけて食べました。
炒って磨るととてもいいエゴマの香りが広がります。

考古博物館前の炉でもち米、黒米などをかまどで蒸しました。
炉には自然と人が集まります。

新しいカマドと羽釜、せいろです。
昨年外の炉で蒸したことが好評だったので、新しく道具を一式購入。

薪を燃やした火の威力は超強力で蒸気が機関車のよう。
蓋をカタカタさせるほどの威力!!
だったので、重石を載せました。
やっぱり下駄のような蓋がよかったのかな…。

もう一つの炉でも火を燃やし、そこでは暖をとったり、協力員さんがそのまま炒って食べられる「マテバシイ」を炒ってくれました。
マテバシイは今福協力員さんにいただいたものです。
→こちら
新年早々でしたが、1月2日は3名(ボランティアガイドさんを含む)、3日は1名、協力員さんにイベントお手伝いなどをしていただきました。
ご協力ありがとうございました。

みなさんに食べていただきました。
どんぐりが食べられることに驚き、さらに食してみると自然のどんぐりの甘みに驚いたようでした。

もち米などを火にかけて30分~40分ほどで蒸しあがりました。
これはもち米に黒米を混ぜたものの蒸しあがりです。

こちらはキビを混ぜたもの蒸しあがり。
湯気がすごい!アツアツ!
これらを臼へ持っていきます。

そしてつきます!
杵は竪杵です。
竪杵は脱穀や精米などに使用されたものです。
弥生時代の銅鐸にも臼と竪杵を使って作業しているようすが描かれています。
今はおもちつきは横杵を使いますが、弥生時代はこの竪杵のほうが主流だったようです。各地の遺跡で竪杵が発掘されています。
(横杵もあったようですが、とても小ぶりだったようです)。
県内からは南アルプス市の油田遺跡の竪杵があります。
→県埋蔵文化財センター遺跡トピックス№144

つきます!杵重い!
二人のチカラで!

ペッタン!ペッタン!
いい音が鳴ります!
腰も入ってお父さん上手!

たくさん力を込めてついていただきました。




みなさんのおかげでやわらかいおいしいおもちがつけました。

そのつきたてのおもちを小さく取りわけて、その後味わいます。
取り分ける作業は協力員さんに大いに活躍していただきました。

手早く取り分けていきます。

黒米もち(1月2日・3日 午前の回)
薄紫色のおもちになりました。
黒米は玄米なのであまりつぶれずプツプツ残ります。
これがおいしい食感に。

キビもち(1月2日 午後の回)
黄色が鮮やか。
意外と親しみがあるキビもち!?
桃太郎のキビ団子とおっしゃる方もいらっしゃいました。

どんぐりもち(エゴマ入り)(1月3日 午後の回)
とてもやわらかなおもちにつきあがりました。
色はミルクチョコのよう。
エゴマのプチプチの食感が大人の方に受けたようです。

磨ったエゴマをかけて。

きな粉をかけて。

味わいます。
柔らかいおもち、おいひい。
古代の人もこんなおもちを食べたのかなぁ?
小さいお子さんさんでも一つ、もう一つ、あと一つ。
とほおばります。
大満足のようでした。
お腹が満たされて後は…



保坂学芸課長とともに館内見学。
2日より開催している新年干支展。
平成24年の干支「辰」に関係する資料を展示しています。
※平成24年 新年干支展
*新年干支展
常設展、冬季企画展「甲州市内の出土品」を見学しました。
新年新たな発見ができたようです。

おもちつきに関連して「常設展 弥生時代のコーナー 稲作に関わるものをみてクイズにチャレンジ!」も行いました。
展示をよくみてもらえたでしょうか?
竪杵も展示してあります。
クイズに参加してくれた方には、古代のもちつきのチラシやポスターに描かれている干支の龍ちゃんのシールつきのパッケージに入ったクルミ(公園内で採集)をプレゼントしました。

ミュージアムショップ1月2日初売り!
初買いですかねぇ。

それから今年は同日開催で「マイ破摩矢づくり」を考古博物館エントランスホールにて開催しました。

お正月の縁起物としてオリジナルな破魔矢(はまや)をつくってもらいました。
矢の羽の部分(紙)にそれぞれの願いごとを書いて。
どんなお願いを書いたでしょうか?
大願成就 交通安全 学力向上…

お願いを書いた羽を形に切り、その羽を細竹の先に挟み、竹の中ほどに壇紙を巻き、羽の下に鈴とリボンを付け、完成!

楽しんで作ってもらえたようです。1年の「お守り」に。

この古代のもちつきイベントは多数のテレビや新聞の取材がありました。
NHK甲府放送局さん(1月2日のお昼の県内ニュースなどで放送されました)、甲府CATVさん、テレビ朝日さん(You Tubeで昨年同様、みることができます→こちら、昨年のようす)、朝日新聞さん、読売新聞さん、毎日新聞さん、山梨日日新聞さん、日本農業新聞さん。
ありがとうございました。
イベントのようすは、広く県民のみなさんに伝わったのではないかと思います。
参加された皆様、年初めよいスタートが切れたのではないでしょうか?
また何度でも考古博物館へ足をお運びくださいませ。
来年2013年も古代のもちつきイベントは開催する予定です。