平成23年6月12日(日)に甲斐市にて第49回史跡文化財セミナーを開催しました。
*セミナーご案内
往生塚古墳へ向かって歩く歩く♪
今回のセミナーのテーマは「「天狗沢瓦窯跡と往生塚古墳」。これらの史跡を中心にいくつもの市内の史跡を参加者27名で訪ねました。
昨日も雨が降り、天気が心配されましたが、歩くのにはちょうどよい曇りの天気となりました。
セミナーは敷島総合文化会館から。出発地です。
☆見学コース☆
10:00 はじめの会
敷島総合文化会館→往生塚古墳→御座石→黄梅院跡→
龍地宿について(龍蔵院にて解説)→12:20敷島総合文化会館(昼食)13:00
→天狗沢瓦窯跡→大塚古墳→上条堰(一の堰)→敷島総合文化会館 終わりの会15:20
文化会館出発して約3分程…
ここが、2006年に県内最古(縄文時代早期)のミニチュア土器がみつかった石原田遺跡です。
講師は甲斐市教育委員会 大嶌 正之さん。
大嶌さんの解説はわかりやすいと好評でした。
往生塚古墳―7世紀の円墳です。
赤坂台古墳群で現存する数少ない古墳でもあります。
甲斐市指定史跡。
墳丘は直径約15m、高さ3.3m。石室の一部が見えています。
石室の中を覗いてみました。
中はこんなかんじ。意外と奥壁が近いように感じました。
御座石。高さ約1m、縦横ともに約4mの大石。
往生塚古墳から約2分歩いた住宅地の児童公園内中にあります。
戦国時代に武田信玄の父である信虎が1521年の飯田河原の合戦でこの石に乗って指揮を取り、今川氏の福島正成の軍に大勝したことから「御座石」と名が付けられたといいます(実際そうだったかは定かではありません)。
黄梅院跡。甲斐市指定史跡。
黄梅院は、武田信玄の長女の法号。
彼女が祀られた黄梅院は、明治初期には廃寺となり、現在は周辺から集められた五輪塔などが建てられています。
穂坂路を歩きます。
重要な古代の道です。
周りの街並みなども見ながら歩きましょう!ということでした。
龍地台地の末端部にあります龍蔵院にて、穂坂路から甲府へ向かう最終の宿、龍地宿についてなどお話を聞きました。
龍蔵院にはムクロジの木もありました(甲斐市天然記念物)。
午後のメイン、山梨県指定史跡 天狗沢瓦窯跡。
白鳳時代の窯跡です。
3基の窯跡がみつかっています。
ここで焼かれた瓦はいったいどこへ…この瓦が葺かれた寺院は発見されていません。

考古博物館の常設展示室では、この瓦窯跡から出土した瓦を見ることができます。
山梨県指定文化財です。
古代の瓦、布目がついている(布目瓦)が地表に出ている時があります。
「布の模様が確かに付いている」とその古代の瓦を見てみなさん驚いていました。
甲斐市指定史跡 大塚古墳。
敷島南小学校の南隣にあります。
古墳上には大きなエノキと大嶽山三社大権現の石碑。
大嶽山信仰のおかげで現在にまでこの古墳が残ったといいます。
とても大きな石!石室が露出しています。
石室を横から覗いてみました。中にも入れます。
石室の長さは約8.8m。
天井石がなくなっている部分もあるので、上からも石室内を眺めることができます。
大塚古墳の甲府盆地の最北端にある古墳です。直径約16mの円墳です。
6世紀から7世紀初頭に造られたと考えられている古墳です。
上条堰(一の堰)
今も水が勢いよく流れています。
この堰にはかつて精米のための水車が60基もあったといいいます。1基で100臼もついていたそうです。
しかし、現在その水車はなく水車の水路のあとのみがみられます。
水車のある風景はどんな風景だったのでしょうか!?その風景の写真は残っていないそうです(残念)。
このセミナーには地元の方が何人か参加してくださいました。
やはり地元の歴史は知っている部分も多いのですが、「もっと知りたい」「改めて知った」と関心が高いようすがうかがえました。
講師の大嶌様、車で伴走してくださった甲斐市の新津係長様に感謝いたします。
参加された皆様もお疲れさまでした。今回は坂道を上ったり下りたり、歩く距離も8㌔といつもより少し長かったようです。歩数計を着けていた方は、1万2千歩~5千歩くらい歩いたとおっしゃっていました。ご参加ありがとうございました。
次回の第50回史跡文化財セミナーは7月31日(日)「河口浅間神社と周辺文化財」として富士河口湖町で開催します。

