(コチニールを細かくつぶす)
(コチニールを煮出す)
10月10日(水)から開催される第25回特別展「世界遺産ナスカ展」、この事前研修として、8月19日(土)に「ナスカ色のストールを染める~コチニールで染色~」を風土記の丘研修センターで行いました。
「コチニール」とはサボテンの表面に生息するカイガラムシ科の昆虫で、和名はエンジムシ、コチニール色素の原料となります。和名のとおり、いわゆる「えんじ色」、食品添加物としても使用されています。ペルーはコチニールの世界シェアが80~90%を占めており、古くはマヤ、インカの頃から中南米を代表する染色として用いられてきました。
※日本でも「生臙脂(しょうえんじ)」の名で江戸時代に使われています(絵画の彩色や友禅染など)。
(媒染) (乾燥)
発色の良さや美しさを求めるならば合成染料です。しかし、色調や産出量など、不安定とも言える天然染料を、人間がどのようにし工夫し色を出し、製品として用いてきたのか、そして自然の色とはどのようなものかを少しでも実感していただけたなら幸いです。考古博物館では大人のためのものづくり教室として「原始古代の技に学ぶ」をシリーズで開催していますが、いつもながら先人の技術と工夫には頭が下がります。
このコチニールで染色、ナスカ展開催中の10月20日(土)と11月4日(日)に、一般の方々を対象に実施します。もちろん、協力会員のみなさまも参加できます。日本の裏側・南米ペルーの染色を体験してみませんか?
※ストール…婦人用の細長い肩掛け
※工程…染色液を作る→媒染する→染める(浸染)→(媒染する→染める)→水洗い→乾燥
(研修では、先に染めて後から媒染しました)

